メルセデス・ベンツ「A200d」など5車種約1.4万台をリコール…排出ガスが基準値を超えるおそれ
メルセデス・ベンツ日本は、A200dなど5車種のエンジンコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、排出ガスが基準値を超えるおそれがあるとして、2023年11月15日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年3月15日~2021年7月26日に輸入された14,196台。
今回リコールの対象となるのは、A200d、A200d セダン、B200d、CLA200d、CLA200d シューティングブレークの5車種14,196台。
不具合の箇所は、原動機(エンジンコントロールユニットの制御プログラム)。エンジンコントロールユニットのAdBlue噴射装置の冷却に関する制御プログラムが不適切なため、高温環境下で高負荷運転等を行った直後に駐車をすると、AdBlue噴射装置の冷却が不十分になり、噴射ノズルに詰まりが発生することがある。そのため、AdBlueの噴射が停止することで警告メッセージが表示されるとともに、排出ガスが基準値を超えるおそれがあるという。
これまでに不具合が10件発生しているが、事故は起きていない。ドイツ本社からの情報および市場からの報告により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のエンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
使用者にはダイレクトメールにて通知し、日整連発行の機関誌と自社ホームページにも掲載する。