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日立、英国で大型EVトラック普及に向けた実証プロジェクトに主要パートナーとして参画

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日立、英国で大型EVトラック普及に向けた実証プロジェクトに主要パートナーとして参画

日立製作所の英国における事業統括会社である日立ヨーロッパは10月19日(現地時間)、英国の再生可能エネルギー事業者であるGRIDSERVE(グリッドサーブ)が主導する「Electric Freightway プロジェクト(エレクトリック・フレイトウェイ・プロジェクト)」の主要パートナーに選ばれたと発表した。

同プロジェクトでは、140台の大型EVトラック向けに、15カ所の高速道路充電サイトと10カ所以上の商業用充電ステーションを統合した充電ネットワークを構築する。

パートナー企業など33社が参画し、「Zero Emission HGV and Infrastructure Demonstrator Programme」の一環として、英国運輸省からの資金提供を受けながら、英国政府の研究資金助成機関Innovate UK(イノベートUK)と共同で実施している。

日立ヨーロッパは、同プロジェクトやパートナーシップを通じて、5年間にわたる大型EVトラックの運用データに基づき、運行経路や車両、充電履歴などの分析を行う。これによって、バッテリーや運航距離、充電インフラのモニタリングの最適化に加え、エビデンスに基づく総所有コストのモデリングを目指す。

日立ヨーロッパにおいてEVソリューションなどを推進する「日立ゼロカーボン」チームは、Optimise Prime(オプティマイズ・プライム)プロジェクトにおいて、Royal Mail(ロイヤルメール)やUber(ウーバー)をはじめ電力ネットワーク事業者や商用車オペレーターとともにEV移行に向けてソリューションを検討してきた経験を生かし、同プロジェクトに取り組むとしている。日立のLumada(ルマーダ)を活用してデータの収集・蓄積や分析を行い、将来の英国での大型EVトラック活用に役立つ知見、洞察、データセットを提供する。

同プロジェクトは2023年7月から2025年まで実施され、ディーゼルエンジン駆動の大型トラックから大型EVトラックへの移行準備が完了した上で、適切なインフラ、システム、プロセス、ビジネスモデルが導入されれば、同じサービスを継続して提供できることの実証を目的としている。政府の政策や助成金、補助金がない場合の大型EVトラックの総所有コストを、ディーゼル車と比較して定量化する。

同社は、同プロジェクトを通して、企業の将来的な大型EVトラック導入に貢献していくとしている。

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