コマツ「GD405-7」610台をリコール…走行不能に至るおそれ
小松製作所(コマツ)は、GD405-7の静油圧変速機のピーク圧の検討が不十分なため、フィルタが破損して作動油が漏れ、走行不能に至るおそれがあるとして、2023年12月22日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年7月23日~2023年10月31日に製造された610台。
不具合の箇所は、動力伝達装置(油圧回路)。グレーダにおいて、静油圧変速機のピーク圧の検討が不十分なため、車両が停止する前に前後進切換スイッチの切り換え操作を行うと、油圧回路内に許容圧力を超える圧力がかかる場合がある。そのまま使用を続けると、フィルタが破損して作動油が漏れ、走行不能に至るおそれがあるという。
これまでに不具合が19件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両に以下の対応を行う。
1.コントローラのプログラムを書き換える。
2.フィルタ一式を対策品に交換する。
3.一部のホースを対策品に交換する。
4.フィルタ変更に伴う取扱説明書を改訂する。
使用者には直接電話またはダイレクトメール等にて連絡し、自社ホームページにも掲載する。