スズキ「クロスビー」など2車種約6.4万台をリコール…走行中エンストに至るおそれ
スズキは、クロスビーなど2車種の燃料ポンプに不具合があり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとして、2024年1月26日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年11月20日~2019年8月29日に製造された64,939台と、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた可能性がある車両が特定できたもの・できないものの一部。
今回リコールの対象となるのは、以下の通り。
・2017年11月20日~2019年8月29日に製造されたスズキ クロスビー、ジムニーの2車種64,939台
・2013年7月23日~2015年11月20日に交換修理用部品として出荷し、組み付けられた可能性がある車両が特定できたスズキ スペーシア、ソリオ、スイフト、三菱 デリカD:2の4車種46台
・2018年4月6日~2019年12月23日に交換修理用部品の燃料ポンプASSYとして出荷し、組み付けられた車両が特定できないもの3個
不具合の箇所は、燃料装置(燃料ポンプ)。低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるという。
これまでに不具合が38件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の低圧燃料ポンプを対策品と交換する。
使用者にはダイレクトメールまたは電話等で通知し、日整連発行の機関誌と自社ホームページにも掲載する。