ボードリー、千葉県横芝光町で自動運転バスの通年運行を開始

同事業では、国土交通省の補助金「地域公共交通確保維持改善事業費補助金（自動運転事業関係）」を活用して横芝光町が導入した自動運転バス1台が、町内の公道を走行する。

ルート上に設けたバス停は全て、千葉交通が運営する路線バスのバス停を共用する。デマンドタクシーの利用者が多いルートを自動運転バスが定期運行することで、デマンドタクシーに集中していた需要を緩和し、住民が便利かつ自由に移動できる公共交通の実現を目指す。

見通しが悪い場所ではカメラを設置して、車内のオペレーターによる視認が難しいエリアの状況を把握し、車両や歩行者を検知した場合には車内モニターに表示する技術の検証を行う。

使用車両は、ティアフォー製の自動運転小型EVバス「Minibus」。時速35km以下で運行する。乗車定員はオペレーターを除く15人。東陽病院～JR横芝駅前～ピアシティ横芝光（1周約5.5km）を運行し、1日当たり10便程度運行する。運賃は無料で、誰でも乗車できる。

ボードリーは、同事業の全体統括に加え、自動走行の事前準備や同社が開発・提供する運行管理システム 「Dispatcher（ディスパッチャー）」の提供などを行う。京葉銀行は、地域の企業と連携したプロモーション施策の企画・運営などを行う。

今後3者は、横芝光町で自動運転バスの運行実績を積み重ねて知見を蓄積するとともに、 自動運転に関するさまざまな技術の検証・導入を進め、2025年以降をめどに一部区間で自動運転レベル4による運行を目指す。