ボードリー、新潟県弥彦村で自動運転バスの通年運行を開始

同事業では、国土交通省の「自動運転実証調査事業」の採択を受け、自動運転EV「MiCa」2台が弥彦村内の公道を走行する。

弥彦村では以前より、地元のバス事業者の事業撤退などを受けて、隣接する燕市と共同で両者の主要拠点を結ぶルートで広域循環バス「やひこ号」を運行していたが、ドライバーの高齢化や不足に伴い、ルートの拡大といった住民のニーズに応えることが難しいという課題があり、持続可能で利便性が高い公共交通サービスを実現するため、自動運転バスの通年運行を開始すると決定した。

運行ルートは、弥彦村役場を起点とする北吉田ルート（片道約5.7km）と井田ルート（片道約2.5km）の2つ。いずれのルートも住宅地などを通り、弥彦村役場のバス停で「やひこ号」に接続し、北吉田ルートでは「北吉田駅」のバス停でJR北吉田駅にも接続する。

ルート上の計3カ所には、DNPの屋外デジタルサイネージ「モビリティポート」を設置。MiCaの運行状況や利用方法、イベントなどの地域情報を配信し、利用者の利便性向上や地域活性化を図る。

月・火・金の週3日運行する。乗車定員はオペレータを含む8人。事前予約不要で、地域住民など一般客を無料で乗車させる。

MiCaの運行業務は、当面の間はボードリーと、全国各地の自動運転バスの運行および運行管理業務を行う交通事業者・セネックが担当する。2024年度以降は、地元の交通事業者を含めた関係者などと議論を重ねた上で、最適な体制を構築する予定。

運行概要

運行期間：2024年2月2日（金）に通年運行を開始　※月・火・金のみ運行
乗車定員：8人　※オペレーターを含む
車両：MiCa（エストニア・Auve Tech社製）
速度：時速20km未満
バス停：13カ所
運賃：無料