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ドイツ勢は「ガラパゴス」か——独特な散布界と商品戦略の関係

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ドイツ勢は「ガラパゴス」か——独特な散布界と商品戦略の関係
(PHOTO:Mercedes-Benz)

TEXT:牧野茂雄(Shigeo MAKINO) FIGURE:FEV/HIS Markit/MFi

ドイツは欧州のなかでも最大の自動車マーケットだ。自動車生産台数も最大。市場の特徴は、アウトバーンに速度無制限区間が残っている点が世界のどの国とも違う。自分の運転による300km/hでの移動が可能であり、世界中の高性能車はドイツ市場でその実力を試される。

下のグラフはVWグループ(フォルクスワーゲン/アウディ/ベントレー/ブガッティのみ。スペインのセアトとチェコのスコダはVWとエンジン共有なので含まず)、BMW(BMW/ミニ)、ダイムラーグループ(メルセデス3種/スマート)、ポルシェが現在持つエンジンをプロットしたものだ。横軸は道路占有面積、つまり車両の大きさであり、縦軸はエンジンの最高出力。双方にどんな相関があるかを探るために編集部で作成してもらった。

ドイツ勢のパワートレーン分布
全長×全幅=道路占有面積とエンジン最高出力の関係。縦軸が最高出力kW、横軸が占有面積m²。
著者
牧野 茂雄
テクニカルライター

1958年東京生まれ。新聞記者、雑誌編集長を経てフリーに。技術解説から企業経営、行政まで幅広く自動車産業界を取材してきた。中国やシンガポールなどの海外媒体にも寄稿。オーディオ誌「ステレオ時代」主筆としとてオーディオ・音楽関係の執筆にも携わる。

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