三菱「ふそうファイター」1,651台をリコール…オイル漏れや異音発生のおそれ
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、ふそうファイターの動力伝達装置に不具合があり、オイル漏れや異音発生のおそれがあるとして、2024年3月7日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は2016年9月6日~2021年1月8日に製造された1,651台。
不具合の箇所は、動力伝達装置(後前軸デフ)。リヤ2軸駆動中型トラックの後前軸インターデフ部のオイル潤滑構造が不適切なため、走行中に後前軸のデフオイルが過度に高温になり、後前軸内部の圧力が上昇、エアブリーザやオイルシール部からオイル漏れが生じる。加えて、デフオイルが過度に高温になることで早期にオイル劣化が進行し、インターデフと後前軸デフのベアリングやギヤの摩耗が促進され、異音が生じるおそれがある。
これまでに不具合が75件発生しているが、事故は起こっていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両に以下の対応を行う。
・インターデフ内部を点検し、ベアリングやギヤに異常が認められなかった場合は、インプットカバーとデフケースセットを対策品に交換するとともにオイルセパレータを取り外してオイルポンプを取り付ける。異常が認められた場合は、対策品のインターデフ一式に交換する。
・後前軸のデフを点検し、ベアリングやギヤに異常が認められた場合は、新品のデフ一式に交換する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。