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ボードリー、香川県高松市の屋島山上で自動運転EV「MiCa」実証運行。県内初

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ボードリー、香川県高松市の屋島山上で自動運転EV「MiCa」実証運行。県内初

BOLDLY(ボードリー)は2月23日から、高松市の屋島山上の公道で自動運転EV「MiCa(ミカ)」の実証運行を行う。ハンドルがない自動運転車両が公道で実証運行を行うのは、香川県内で初めて(※)。

屋島は、観光客に加えて地域住民も多く訪れる高松市のシンボルとなっており、屋島山上では、2022年にイーストが管理する観光交流拠点施設「やしまーる」がオープンするなど、にぎわいや活性化の動きが広がっている。その一方、屋島山上と山麓を結ぶシャトルバスの運転手不足や、観光客の増加に伴う渋滞などが課題となっている。

同実証は、同社が高松市およびイーストの2者を構成団体とする高松市屋島地区自動運転実証調査事業コンソーシアムが実施する⾃動運転実証調査事業を受託して実施。

使用車両は、エストニアAuve Tech社製のMiCa。屋島⼭上観光駐⾞場を起点にスカイウェイ視点場を折り返し地点とする往復約2kmのルートを、MiCaが⾃動運転レベル2で運行し、シャトルバスの持続可能性に対する自動運転技術の有効性を検証する。

同社は、同実証において、⾞両の提供や自動走行の設定、同社が開発・提供する運⾏管理システム「Dispatcher(ディスパッチャー)」の提供、ディスパッチャーを⽤いた運⾏・遠隔監視業務などを⾏う。

運行は1日6便。バス停は1カ所で屋島山上観光駐車場に設置する。スカイウェイ視点場からは乗車できない。運賃は無料で、事前予約不要・先着順で乗車可能。

同実証の運行ルートでは、乗車中に、平家物語で描かれる源平屋島合戦の名場面である「義経の弓流し」や「那須与一の扇の的」などの舞台となった景色を一望でき、歴史を楽しめるという。出発地点の屋島山上観光駐車場には、源平屋島合戦の逸話を紹介するアートパネルが設置されており、事前に当時の歴史について学べる。折り返し地点であるスカイウェイ視点場では、乗客が一時降車して源平合戦古戦場の景観を堪能できるよう、約5分の停車時間を設ける。

同実証を通して、高松市屋島地区自動運転実証調査事業コンソーシアムは、ボードリーの協力の下、自動運転の社会受容性の醸成を図るほか、自動運転に関する情報収集や分析、検討などを行い、自動運転車両の導入に向けた検証を進める。ボードリーは、全国各地の自治体などと連携しながら、自動運転技術を活用した便利で持続可能な移動サービスの実現に向けた取り組みを推進する。

実証実験は3月3日まで。

※同社調べ、2月22日時点

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