日立ハイテク、Inova社製車載用スマートLEDネットワーク「ILaSトランシーバ」の取り扱いを開始。
日立ハイテクは、Inova Semiconductors GmbH(以下、Inova社)製の車載用スマートLEDネットワークにおける「ILaSトランシーバ」の取り扱いを日本国内向けに開始したことを発表した。本製品は、車載向け次世代スマートLED「ISELED※1」搭載車の配線簡素化を実現するトランシーバだ。
目次
本製品取り扱いの背景
近年、自動車業界では100年に一度と呼ばれる大変革の中にあり、CASE※2をはじめとしたさまざまな対応を迫られる中、車内インテリアの一つとして照明も重要な役割を担っており、今後は、明るさと省エネおよび車内システムのデジタル化を実現するスマートLEDの需要が高まると見込まれている。一方、ダッシュボード・ドアトリム・天井など照明が設置される部分に各メーカーの異なる通信網が搭載されている場合、一つのコントローラによる照明の制御は困難とされている。従って、複雑かつ多くの配線を必要とするスマートLEDの設置は、車体のデザインや製造コストなどに影響を及ぼすことが課題とされており、これらの課題解決に寄与する本製品の取り扱いが開始された。
本製品によって、多くの配線を必要とするスマートLEDを複数搭載した場合でも配線を削減するとともに、LED回路を構成するイニシエータ・LEDライト・センサー間(スマートLEDネットワーク)の接続性向上を実現する。これにより、車内インテリアデザインを保ちつつ、省エネで高度なスマートLEDを搭載し、より快適な車内空間の提供に貢献する。
日立ハイテクは、専門商社として長年培ってきたグローバルな顧客基盤や営業力、ビジネス創生力を生かした課題解決力、パートナーとの事業連携などを強みとしている。
※1 ISELED (Integrated Smart Embedded LED) :
RGB (赤・緑・青)3色のスマートLEDにInova社製LED Controllerが含まれたパッケージ製品。次世代車内照明の開発にあたり立ち上げられ、50社以上が加入するアライアンスにより支援されている。外部システムではなくLEDライト自体で照明の色や輝度などのキャリブレーション補正がされているため、低コスト化・車内の照明一貫性を実現する。なお、日立ハイテクは「ISELED」に最適なトランシーバを提供している。