SKケミカルら3社、韓国初の化学的リサイクルPETタイヤ商品化。「iON」に採用
SKケミカル、暁星先端素材、ハンコックタイヤの3社は3月5日、循環リサイクルPET(ポリエステル)繊維タイヤコードを使用した電気自動車(EV)専用タイヤを共同開発し、商品化したと発表した。
循環リサイクルとは、廃プラスチックを化学反応によって分子単位に分解した原料を使って、再生プラスチックを製造するSKケミカル独自のケミカルリサイクル技術を指す。以前にも、コンセプトタイヤやプロトタイプにケミカルリサイクル技術が応用された例はあるが、ケミカルリサイクルPETベースのタイヤコードを使用したタイヤ製品の市場投入は韓国で初めてとなる。
開発の期間は約2年間。SKケミカルが循環リサイクルPET「SKYPET CR」を安定的に供給し、暁星先端素材がこれを原料として高強度のリサイクルPETベースのタイヤコードを開発。開発されたタイヤコードは、ハンコックタイヤのEV用プレミアムタイヤブランド「iON」に採用した。