三菱「ふそうeキャンター」1,048台をリコール…走行不能のおそれ
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、ふそうeCanter(eキャンター)のEPB ECUの制御プログラムに不具合があり、EPBが解除されず走行不能になるおそれがあるとして、2024年3月27日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2023年3月27日~2024年2月26日に製造された1,048台。
不具合の箇所は、制動装置(電動式パーキングブレーキ:EPB:Electric Parking Brake)。EPB ECUの制御プログラムが不適切なため、キーオンによるEVシステム起動途中にEPBの解除操作を行うと、EPBとヒルスタートアシスト(HSA:Hill Start Assist)の警告灯が点灯することがある。その結果、EPB作動警告灯が消灯していてもEPBが解除されず、車両が走行できなくなる。
これまでに不具合が5件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のEPB ECUの制御プログラムを対策品に書き換える。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。