メルセデス・ベンツ、電動バン+電動カーゴバイクを組み合わせた配送コンセプト「サステイナー」を発表!エネルギーマネージメントを重視した新たな配送スタイルとは。
商用バンを展開するメルセデス・ベンツ・バンズは、新型電動コンセプトバン「SUSTAINEER(サステイナ―)」を発表した。同社の電動バン「eSprinter(eスプリンター)」をベースとするこのオール・エレクトリック・バンは電動カーゴバイクを搭載しており、両機の連携によりシームレスで高効率な配送業務を実現する。
幅広い配送に対応する革新的なロジスティクスコンセプト
メルセデス・ベンツは、ベルリンを拠点とするカーゴバイクメーカーONOMOTIONとの協力のもと、オール電化バンと電動カーゴバイクを組み合わせることで、シームレスなサプライチェーンを構築している。専用コンテナに梱包された商品をカーゴバイクに運び、カーゴバイクが玄関先まで配達するなど、柔軟な配達スタイルを提供することができる。ONO e-カーゴバイクへの商品の移動は、わずか数分で完了します。その結果、eスプリンターは長いアイドル時間を持たず、次のカーゴバイクへ、または自ら商品を配送するために、すぐに配送を続けることができます。
カーゴバイクとオール電化バンの並行配送は、都市部でも農村部でも効率を高め、配送時間を短縮する。この革新的なロジスティクス・コンセプトは、宅配便、エクスプレス、小包サービスから、大規模なベーカリー、作業着や企業用繊維製品のサービス・プロバイダー、食品サプライヤーまで、幅広い業種に適している。さらにサステイナーのフロントモジュールには、粒子状物質の55%を排除する高性能フィルターが搭載され、環境保持が強く重視されたモデルとなっている。
電動カーゴバイクでシームレスな配送を
荷物は、配送ルートに従ってロジスティクスセンターで事前にピッキングされ、交換可能な車輪付きONOMOTIONコンテナに積み込むことができる。特殊な車輪付きコンテナであるe-カーゴバイクは、2立方メートル以上の積載量と200キログラムまでの積載量を誇り、小荷物配送など、さまざまな用途に合わせてフレキシブルに使用することができる。メルセデス・ベンツは、このコンテナ用にカスタマイズされた一体型リフティングアームを提供する。
このコンテナリフトは、油圧式で、凹型のローラーを備え、手持ちの送信機で電子的に制御することができる。これにより、コンテナの積み下ろしを迅速、安全、楽に行うことができる。ハイルーフのロングパネルバンとして構成された新型eスプリンターには、2つのコンテナを搭載することができる。
フロントモジュールに微粒子フィルターを装備
サステイナーのもうひとつの有望なソリューションは、フロントモジュールに組み込まれた微粒子フィルターだ。これは濾過技術のスペシャリストであるMANN+HUMMEL社との協力により開発されたもので、タイヤ、ブレーキ、アスファルトの摩耗によって発生する微粒子の侵入をさらに最小限に抑えるように設計されている。フロント・モジュール・フィルターは、車両が停車中、充電中、時速35km以下で走行中にファンが連続運転した場合、車両直近の粒子径10マイクロメートル(PM10)までの微粒子排出を55%除去することができる。これにより、道路の摩耗と道路から蹴り上げられた微粒子を除去し、車両や配送業務への悪影響要素を排除することができる。