横浜ゴム、サステナブルタイヤを2024年スーパーフォーミュラに継続供給
横浜ゴムは3月8日、昨シーズンに引き続き、2024年も「全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下、スーパーフォーミュラ)」にサステナブル原料33%配合(※1)の「ADVAN(アドバン)」レーシングタイヤ(ドライ用およびウェット用)をコントロールタイヤとして供給すると発表した。
サステナブル原料を活用したレーシングタイヤの供給は、スーパーフォーミュラを統括する「日本レースプロモーション」が進めるプロジェクト「SUPER FORMULA NEXT50(ゴー)」に賛同して実施するもの。同プロジェクトはSDGsやカーボンニュートラルなど自動車、モータースポーツ業界を取り巻く環境変化に対応するため、サステナブルなモータースポーツ業界づくりを目的として複数の企業とともに推進している。
ドライ用タイヤは、天然ゴム、アブラヤシやオレンジの皮から生成した自然由来の配合剤などを活用し、リサイクル鉄やリサイクルゴム、マスバランス方式(※2)の合成ゴムを採用。ウェット用タイヤはケーシング部材などの変更で天然ゴム比率を増やしたほか、自然由来の配合剤、リサイクル鉄などを活用している。
供給タイヤは三島工場のモータースポーツ用タイヤの生産ラインにおいて、再生可能エネルギー電力により生産。シーズン中もサステナブル原料比率を高めたタイヤの開発を継続し、2025年までに比率35%(※3)以上とするタイヤの供給を目指す。
※1:ドライ用タイヤでの数値
※2:原料から商品への加工・流通工程において、使用したバイオマス由来の原料と同じ重量だけ商品へバイオマス由来という特性を割り当てることができる手法。バイオマス由来の原料を割り当てられた商品については、実際のバイオマス由来原料の含有量とは関係なく、バイオマス由来商品としてみなされる。
※3:ドライ・ウェット用タイヤ平均値