マツダ「CX-60」約1.2万台の改善対策を提出…安全運転支援システムの不具合
マツダは、CX-60の安全運転支援システム(車両制御コンピュータ)に不具合があり、衝突の可能性がないにもかかわらず、衝突被害軽減ブレーキが作動して急制動がかかるおそれがあるとして、2024年5月16日、国土交通省物流・自動車局長に改善対策届を提出した。改善対象車は、2022年7月5日~2023年9月11日に製造された12,654台。
不具合の発生箇所は、安全運転支援システム。
安全運転支援システムのスマート・ブレーキ・サポート制御プログラムが不適切なため、道路横にななめの金属壁などがあった場合、前進時に左右接近物検知機能が誤作動することがある。衝突の可能性がないにもかかわらず障害物との接近を知らせる警報音が鳴り、ディスプレイに警告表示が出て、最悪の場合、衝突被害軽減ブレーキが作動し、急制動がかかるおそれがある。
これまでに不具合が14件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、改善対策を届け出た。対策として、全車両の安全運転支援システムの制御プログラムを対策プログラムに修正する。
使用者には電話やダイレクトメール等、もしくは車両のセンターディスプレイ画面へのメッセージ表示にて通知し、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載する。