BMWレーゲンスブルク・プレス工場に最大積載量55トンの自律走行車を導入
BMWグループは、ドイツ・レーゲンスブルク・プレス工場に革新的なLiDARセンサーを活用した自律走行車を導入することを発表した。電動ドライブトレインを備えたドライバーレスのプラットフォーム・トラックは、最大積載量55トンのプレスツールおよびプレスライン用スチールブランクの内部輸送を自律的に行ない工場内を時速4kmで運搬する。
BMW工場内に自律走行車が導入
BMWのレーゲンスブルク・プレス工場に自律走行車が導入されたことで、工場の製造工程のデジタル化と自動化が推進されている。電動ドライブトレインを備えたドライバーレス・プラットフォーム・トラックは、最大積載量55トンのプレスツールおよびプレスライン用スチールブランクの内部輸送を自律的に行なう。最先端のセンサー技術を駆使したこの輸送システムは、レーゲンスブルク・プレス工場の生産設備内を時速4キロメートルのスピードで、運転手なしで正確かつ完全に自律的に走行する。このソリューションは他に類を見ないもので、現在、世界でも他に例がない。
新しいドライバーレス輸送車両は、Pefraの革新的なLiDAR(Light Detection And Ranging)技術が使用されている。LiDARセンサーは、カメラやレーダー・センサーと連動して周囲の状況を監視し、方位、障害物検知、距離測定を支援することで、交通量の多い道路でも、レーゲンスブルクにあるBMWグループのプレス工場のような自動化された産業環境でも、複雑な環境における安全性と効率性が実現されている。
レーゲンスブルクのプレス工場
BMWグループ・プラント・レーゲンスブルクのプレス工場では、毎日約1,100トンの鋼材が加工されており、これは1日あたり131,000個のプレス部品の生産量に相当します。生産範囲には113種類のボディ部品が含まれる。構造部品や補強部品に加え、プレス工場ではサイドフレーム、ドアパネル、ボンネットなどの大型アウターパネルも、長さ4.5メートルにもなる鋼板から成形される。加工されるスチールロールの重量は最大33トンにもなる。レーゲンスブルクのプレス工場にある4つのプレスラインのうち最も強力なプレスラインは、高速サーボ技術を駆使した世界最速のプレス機のひとつで、プレス力はエッフェル塔の重量に匹敵する9,000トンにも及ぶ。