住友ゴム、 運送業の業務効率化と安全性向上を可能にするトラック向けの『タイヤ空気圧・温度管理サービス』を提供開始
住友ゴム工業は、トラック向けのタイヤ空気圧や温度をモニタリングして異常を知らせる『タイヤ空気圧・温度管理サービス』を、7月8日からDUNLOP(ダンロップ)のトラック用タイヤ取扱店で提供を開始する。同サービスは、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)とユーザーのニーズに合わせた4種類のツールを組み合わせることで、装着車両のタイヤ空気圧や温度情報を運行管理に活用する。
物流の2024年問題に挙げられるドライバー不足や輸送力の低下に伴い、安全性の確保と業務効率化の両立への対応が急務になっている。これに対応すべく、住友ゴムのタイヤ事業では、手間と時間を要するタイヤ点検作業の簡易化と運行計画に影響を及ぼす予期せぬパンクによるトラブルを防ぐために、トラック向け『タイヤ空気圧・温度管理サービス』が開発された。同サービスでは、ユーザーのニーズに合わせTPMS装着タイヤと4つのツールを組み合わせる。
ハンディ式と駐車場管理式は、タイヤトラブルを未然に防ぐために欠かせない停車時の空気圧点検を可能にする。タイヤに専用デバイスを近づけるだけ、もしくは受信アンテナの受信圏内に停車するだけで、タイヤ空気圧が計測される。さらに、駐車場管理式は、点検記録簿に連携されるので、運行前点検に関する煩雑な業務を大幅に改善できる。
ドライバー通知式とテレマティクス式は、走行中の空気圧異常を検知し、より迅速な対応でドライバーと積荷を安全に守ることができる。ディスプレイドングルで走行中のタイヤ空気圧と温度をリアルタイムでモニタリングするとともに、テレマティクス式の場合には、トラブル発生時に車載通信機から運行管理者にも通知される。さらに、気が付くことが難しいとされる釘などが刺さった状態で徐々に空気が抜けていくスローパンクも早期に発見する。
タイヤ空気圧を適正に維持することは、燃費改善によるCO₂排出量の低減やパンクの早期発見によるタイヤ廃棄量の低減にも繋がり、サステナブルな事業運営に貢献する。