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日産、神奈川工業高校らと「次世代モビリティエンジニア育成コンソーシアム」を設立。7年一貫プログラム運用

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日産、神奈川工業高校らと「次世代モビリティエンジニア育成コンソーシアム」を設立。7年一貫プログラム運用

日産自動車は7月4日、神奈川県立神奈川工業高等学校と日産横浜自動車大学校の3者で早期人財育成を目的とした産学連携協定を締結し、「次世代モビリティエンジニア育成コンソーシアム」を設立したと発表した。

神奈川工業高校では、将来の国際社会、超スマート社会で活躍できるスペシャリストの育成を目指し、理数、工業に関する基礎力を基盤とした創造的な問題発見・解決能力の育成を目指したSTEAM教育に取り組んでいる。

日産横浜自動車大学校は、日産発祥の地である横浜にある自動車整備専門学校。自動車整備の国家資格取得を目指す学科に加え、モータースポーツ系のコースも有し、次世代の自動車業界に対応できるエンジニアの育成に力を入れている。

日産では、電気自動車(EV)、自動運転、コネクテッドなど、技術革新が著しい現在の自動車業界を「100年に1度の大変革期」であると捉えている。一方で、国内では、少子化、理系離れなどの課題もあるとしている。

今回、3者は産学で連携し、一貫した7年間の育成プログラムを運用。次世代に対応できるモビリティエンジニアを育成し、自動車業界の成長に貢献することを目的に、同コンソーシアムを設立した。

コンソーシアムの人財育成計画は、神奈川工業高校での3年間と日産横浜校の4年間の2つのステップを予定する。

神奈川工業高校での3年間では、自動車業界への認知拡大・好奇心の醸成することを目的に、日産および日産横浜校からさまざまなプログラムを提供。自動車産業・モータースポーツの歴史を学べる見学会、日産テクニカルセンターの見学、自動車エンジニアとして現在活躍中の先輩との座談会、日産の最先端技術の授業などを通して、モビリティエンジニアになるための素養を醸成し、業界への興味を喚起する。

日産横浜校の4年間では、モビリティエンジニアに必要な知識・スキルを習得。日産直営の整備専門学校ならではの充実した教育環境、最先端の技術を備えた実習車や特別授業により、自動車業界で即戦力となりうるモビリティエンジニアの育成を目指す。最終的には高度故障診断の実践的スキルを持った国家一級自動車整備士の資格を取得し、自動車業界の第一線で活躍できるエンジニアを育成する。

今後は、神奈川県下の工業高校への拡大を検討している。

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