エネット、EV充電サービス「エネーブ」導入実績が1200台を突破
同社は2020年12月、EV普通充電器を遠隔制御することで電力設備増強コストの抑制や電気料金の上昇を抑制するスマート充電サービス「EnneEV（エネーブ）」の提供を開始。約3年半弱の期間を経て2024年6月時点で全国239カ所への導入台数が1200台を突破した。
同社によると、国内における類似のサービスとしては未だ実証レベルであったり、導入数も数台といった事例が多い中、商用化している企業・自治体向けスマート充電サービスとしてはトップクラスの実績だという。
同社は2019年よりエネーブサービスの企画・開発に着手し、国際的に普及しつつあったEV充電器制御の通信プロトコルOCPP（Open Charge Point Protocol）を国内で最も早く採用、商用環境での実用化に成功。
サービス発表当初は設定した時間で充電を開始・停止するようなスケジュール制御のみだったが、導入数の拡大に伴い、電力の設備容量や契約容量の範囲内で充電器の出力を自動的に制御する機能を開発。自動出力制御と電力料金の価格差に応じた時間制御機能の開発など、実績とニーズの拡大に伴って機能面やサービス面の充実化を実現してきた。
今後は、電力小売事業者である点をさらに生かした最適な電気料金プランと組み合わせたサービスの提供を予定している。今後EVの普及拡大に伴って予想される電力需給逼迫といった将来的な社会課題にも対応し、電力小売事業者としての解決策を提案するため、サービス開発を続ける。
