マーレ、EV用バイオニックファンを世界初公開。フクロウの翼から着想を得た形状で騒音を半分に低減し10%の軽量化&効率化を達成
MAHLE(マーレ)は、ドイツ・ハノーファーで9月に開催される欧州最大の商用車・次世代輸送システムの展示会「IAA トランスポーテーション 2024」にて、世界初となる製品発表を行なうことを発表した。この新製品は、フクロウの翼から着想を得たバイオニックファンだ。ファンの騒音が平均で従来の半分になっただけでなく、従来のファンに比べ 10%の効率アップ、10%の軽量化がなされている。
マーレの新製品のラインナップのひとつである、商用車の騒音を大幅に低減するバイオニック高性能ファンは、特に大出力が必要とされる燃料電池およびバッテリー式電気自動車用に開発されている。マーレのエンジニアは、フクロウの翼から着想を得て、このファンブレードを作っている。世界で最も静かな鳥の一種であるフクロウの羽毛にはノイズを低減する効果があり、この バイオニックファンブレードは、トラックのファンノイズを最大 4 dB(A)まで低減することができる。
この数値は、従来のファンノイズの半分ほどに相当し、大音量のファンノイズは、特に夜間の住宅地や充電ステーションにおいて、走行時と充電時に騒音が生じてしまう大きな原因のため、この大幅な低減により電動モビリティの大きな課題が解決される。加えて、ファンは従来の設計よりも効率が 10%向上し、10%軽量化されている。また、この新開発バイオニックファンは乗用車においても使用可能だ。