いすゞ、米アプライドと提携。最大5年間のアライアンス戦略でレベル4自動運転トラックを共同開発へ
アプライドは、自動車、トラックなどの先進運転支援システムや、自動運転のシミュレーションおよび検証プラットフォームを提供しているスタートアップ。
いすゞは、4月に公表した中期経営計画で、自動運転ソリューションを新事業の柱として確立することを掲げている。2027年度から、日本・北米を起点に自動運転レベル4のトラック・バス事業を開始することを目指している。
今回の提携により、いすゞは先進の自動運転技術を獲得するとともに、日本の幹線輸送向けのレベル4自動運転トラックの開発を進める。具体的には、2026年度に、いすゞが規定する運行設計領域（※）でモニター実証を行い、2027年度中の自動運転レベル4のトラック事業の開始を目指す。
両社は、最大5年間にわたるアライアンス戦略でレベル4自動運転トラックの共同開発を加速させる。アプライドが有するシリコンバレーの先進技術を活用して、自動運転事業を早期に開始し、自動運転ソリューションを次のフェーズへと進めることで、「物流2024年問題」をはじめとする物流における社会課題に対応する。
※ODD（Operational Design Domain）とも呼ばれ、自動運転システムが作動する前提となる走行環境条件を指す。道路・地理・環境などすべての条件が満たされない限り、機能・作動させない設定にすることで、安全な自動運転走行を確保する。
