トヨタ「カローラクラス」約6万台の改善対策を提出…予測より制動停止距離が伸びるおそれ
トヨタ自動車は、カローラクラスのブレーキアクチュエータ用制御コンピュータに不具合があり、一時的に意図どおりの制動力を得られず、予測より制動停止距離が伸びるおそれがあるとして、2024年9月20日、国土交通省物流・自動車局長に改善対策届を提出した。改善対象車は、2023年10月4日~2024年9月5日に製造された6万260台。
不具合の箇所は、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータ。制御プログラムの検討が不十分なため、旋回制動時にブレーキ油圧を適切に調整できないことがあり、一時的に意図どおりの制動力を得られず、予測より制動停止距離が伸びるおそれがある。
これまでに不具合が9件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、改善対策を届け出た。対策として、全車両のブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正し、改善済車両には、車台番号のハイフン後4桁目の上に黄色ペイントを塗布する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。