ホンダ、「N-BOX JOY」を発売。アウトドア仕様×くつろぎ空間を追求した新モデル
本田技研工業(ホンダ)は9月27日、トールワゴンタイプの軽自動車「N-BOX」の新モデル「N-BOX JOY(エヌボックス ジョイ)」を発売した。
N-BOXは、2011年12月に初代モデルを発売。乗用車最大級(※1)の室内空間と、開放感のある視界によって、運転しやすさが特徴の軽自動車。3代目となる現行モデルは、2023年に発売された。
力強い走りと優れた燃費性能を両立したパワートレインや、高い操縦安定性など走行性能にも優れ、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備。2023年度に自動車の安全性能を試験・評価するJNCAP(※2)において最高評価となるファイブスター賞を受賞している。
今回、追加設定した新モデルは、「アウトドアを手軽に楽しみたい」「自分だけのくつろぎの空間が欲しい」といったニーズに対応して開発。N-BOXシリーズの第3のモデルとしてユーザーの選択の幅を広げることを目指した。
パワートレインはN-BOXシリーズ共通の、VTEC(※3)を採用した自然吸気エンジンと、排気圧をきめ細かく調整できる電動ウェイストゲートを搭載したターボエンジンの2種類を設定している。
エクステリは、アッパーグリルに金属板をプレス成型したような塊感のある造形と、ミドルグリルは中央部に凹みを与えることで構造的な力強さを感じさせるデザインを採用。フロントトリアのパンパーは、N-BOXの安定感のある四角いフォルムを損なわないように、コーナーをブラックで引き締めた専用バンパーを装備し、スタンスのよさを強調した。
同モデルの特徴であるインテリアデザインには、後部座席をダイブダウンするだけで、テラスのような空間が生まれる「ふらっとテラス」を採用。N-BOX/N-BOX CUSTOMに対してフロア後端を80mm高く設定することで、足を伸ばしてくつろげるフラットに近づく床面を創出した。快適な座り心地を追求し、リアシート背面にプレートを追加し凹凸を削減したほか、フロアのストラップ機構にヒンジ式のリッドを設け、フロアの凹凸を削減。ストレスのない過ごしやすい空間を追求した。
シートには、撥水素材のチェック柄ファブリックを全タイプに採用。自然吸気エンジン車は「トリコット」と「撥水ファブリック」のコンビシート、ターボエンジン車は「プライムスムース」と「撥水ファブリック」のコンビシートとし、バリエーションを持たせている。
撥水素材の生地は、各シートのメイン部(座面、背もたれ)、フロントシートアームレスト、リアシート背面、スライドボード上面に適用。後部をテラスのように利用する際も、フロアのほぼ全面が撥水ファブリック面となるので、飲み物などをこぼしても簡単に拭き取ることができる。
価格は、自然吸気エンジン車は184万4,700円〜、ターボエンジン車は204万4,900円〜。
※1:2024年8月時点。室内三寸法(室内長、室内幅、室内高)に基づく。同社調べ
※2:国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)による自動車アセスメント(Japan New Car Assessment Program)の略称