ホンダ「ZR-V」など2車種約6.3万台をリコール…燃料漏れに至るおそれ
本田技研工業(ホンダ)は、ZR-Vなど2車種の高圧燃料ポンプに不具合があり、燃料漏れに至るおそれがあるとして、2024年10月10日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年6月2日~2024年9月11日に製造された6万2,844台と、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できないものの一部。
今回リコールの対象となるのは、以下の通り。
・2022年6月2日~2024年9月11日に製造されたホンダ ZR-V、シビックの2車種6万2,844台
・2022年7月27日~2024年9月4日に交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できない高圧燃料ポンプ22個
不具合の箇所は、高圧燃料ポンプ。ハイブリッド車において、高圧燃料ポンプ構成部品の加工工程が不適切なため、加工時の金属粉がポンプの構成部品と加工治具の間に噛み込むものがあり、加工部端面に亀裂が発生する。そのまま使用を続けると、ポンプ作動時の振動で亀裂が貫通し、燃料漏れに至るおそれがある。
これまでに不具合が4件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の高圧燃料ポンプ付近のHC濃度を測定し、基準を超えているものは対策品と交換する。改善対策済車には、車台番号打刻の下4桁目上部に黄色ペイントを塗布する。
使用者にはダイレクトメール等で通知、もしくは交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両を追跡調査・特定の上、使用者に周知し、改修等を行う。日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。