購入に賛成してくれた後席の家族がかわいそう：ミニ・カントリーマン［福野礼一郎『クルマ論評9』］

（単行本より）
福野（運転席に乗ってドラポジを合わせる）。ハンドルが太い。外径は360mmですから平均より少し小径なくらいですが、グリップ直径が35mm、つまりグリップ円周長が110mmくらいあります。ご自分の中指の第２関節から親指の第１関節までの距離寸法を測ってみてください。おおむね120mm前後でしょう。円周110mmのグリップはぶっといですよ。あと10時10分に広いパッドがあるのも意味がよくわからない。スタートは前面のスイッチパネルに並んでいるこのターンキー風の回転スイッチを時計方向に回す。（始動する）アイドリングは大変静かです。フェルト吸音材だけでなくゴムの遮音材も使ってる感じですねえ。
萬澤　BEVを並行販売するから静粛性には気を使ってるんでしょう。2月に乗った「X1 xDrive20i X Line（ 604万円）」の車検証記載重量は 1670kgで前軸950kg、後軸720kgでしたからあれよりリヤが30kg軽いです。
福野　トグル風スイッチを下ろすとDレンジに入ります。スイッチはモーメンタリ式で手を離すと元位置に復帰します。セレクターもパドルもついてないということはマニュアルシフトはできない？——