スズキ「ハヤブサ」4,752台をリコール…制動距離が伸びるおそれ
スズキは、ハヤブサのフロントブレーキマスタシリンダに不具合があり、特定の条件下でブレーキレバーの遊びが大きくなり、最悪の場合、制動距離が伸びるおそれがあるとして、2024年10月17日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年2月25日~2024年8月21日に製造された4,752台。
不具合の箇所は、フロントブレーキマスタシリンダ。ダイヤフラムの原材料に含まれる添加剤が不適切なため、ブレーキ液中に溶け出した添加剤によりシールが膨潤すると、液圧調整用の油路を閉塞したままになることがある。特定の条件下でブレーキレバーの遊びが大きくなり、最悪の場合、制動距離が伸びるおそれがある。
これまでに不具合が18件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のダイヤフラムとフロントブレーキマスタシリンダボデーセットを対策品と交換し、車枠の車台番号打刻部近傍に青色のシールを貼付する。
使用者にはダイレクトメールまたは電話等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。