仏フォルヴィア、車載向け「マイクロソフト チームズ」を提供開始。運転中は音声モードに切り替わる安全機能を備える
フランスの自動車部品メーカー・フォルヴィアは10月24日、自社傘下のFaurecia Aptoide Automotive(FAA)を通じて、車載用メッセージアプリ「Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ)」ソリューションの自動車アプリ市場への導入を開始した。自動車業界のティア1サプライヤーとしては初となる。
FAAは、革新的でユーザーフレンドリーな車載アプリとインフォテインメント・ソリューションを提供し、車内コネクティビティとユーザーエクスペリエンスの向上を目指している。同社は1年半にわたるマイクロソフトとの協業を通じて、この新しい車載アプリケーション「FORVIA Meetings for Microsoft Teams」の製品化に成功。同プロジェクトでは、欧州および中国のOEMとの継続的な試験も行われた。
同アプリケーションは、車内において会議への参加、メールへのアクセス、カレンダー管理を可能にする。チームズおよびOutlook(アウトルック)には、メールまたはQRコードでログインできる。安全規制を順守するためにAndroid(アンドロイド)のガイドラインに従い、運転中は音声モードのみの利用となり、チャットやメールを読むことができなくなるなど、安全性を損なうことなく接続を継続できる。
同社は、近い将来に生産性向上のためのAIアシスト音声コマンドと生成AIベースの機能がオプションとして導入されることを発表している。これらの機能により、ドライバーは同アプリケーションをハンズフリーで操作でき、利便性と安全性が向上する。
同アプリケーションは、同社の主要アプリマーケットで展開される。同マーケットは、世界23の自動車ブランドに採用され、200種類以上のアプリケーションを提供している。同社は、同マーケットを通じて、2025年までにコネクテッドカー市場におけるシェアを20%に拡大することを目指す。