ホンダ「タクト」など6車種約59.8万台をリコール…走行中に後輪がロックし、転倒するおそれ
本田技研工業（ホンダ）は、タクトなど6車種のクランクケースとミッションケースに不具合があり、ケース内のベアリングが破損して、最悪の場合、走行中に後輪がロックし、転倒するおそれがあるとして、2024年10月31日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2015年9月18日～2024年9月18日に製造された59万8,797台。
今回リコールの対象となるのは、2015年9月18日～2024年9月18日に製造された以下の6車種59万8,797台。
・ホンダ タクト / ジョルノ / Dunk
・ヤマハ JOG / JOG Deluxe / Vino
不具合の箇所は、クランクケースとミッションケース。製造工程での管理方法が不適切なため、ケースの合わせ面の密着性が不足し、ミッションオイルが漏れることがある。オイルの潤滑不良で異音が発生し、そのまま使用を続けるとケース内のベアリングが破損して、最悪の場合、走行中に後輪がロックし、転倒するおそれがある。
これまでに不具合が61件、転倒けが無しの事故が2件発生している。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のミッションオイル量を測定し、基準未満の場合はミッションケースを良品に交換するとともに、ベアリング等を新品に交換する。基準以上の場合はケースの合わせ面を清掃し、ガスケットを塗布して再組み付けを行う。改善対策済車には、車台番号打刻部付近に白色の識別ラベルを貼付する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。部品の準備に時間を要することから、不具合内容を周知し、準備でき次第あらためて連絡する。
