ヤマハ発動機、水上オートバイ航行支援アプリを国内初導入。ユーザーの安全航行、利便性向上を目的に日清紡と協業
ヤマハ発動機は、水上オートバイ(以下、PWC)ユーザーの利便性向上、安全航行の支援などを目的に、日清紡ホールディングス(以下、日清紡)と協業し、航行支援アプリ「JM-Safety」(ジェイマリン・セーフティ)に、PWC専用モードを追加し、国内初のPWC航行支援アプリとしてサービスを開始したことを発表した。
PWC専用モードは、日清紡が開発した航行支援アプリ「JM-Safety」をベースに、PWCに関する地域ごとの条例や規制を反映した地図情報「PWCエキスパートガイドマップ」(日本マリン事業協会提供)を織り込み、システムが構築された。利用者は、あらかじめ自身のスマートフォンに「JM-Safety」をインストールし、PWC専用モードに切り替えることで、利用海域の特徴や自船の位置情報などを画面上で確認できる。また、自船位置と連動し、航行禁止エリア進入時や速度超過時にはアラームが鳴るロケーションアラート機能を備えている。これにより、PWCユーザーの安全航行を支援し、航行ルールの理解促進に繋がることが期待されている。
PWC専用モードは、まずは関東エリアおよび関西エリアの2カ所のエリアにて運用が開始される。以降、対応エリアを順次拡大し、利用可能な環境整備が進められていく。
導入背景
PWCの国内市場では、地域ごとにさまざまな条例や規制が存在している。しかし、水上にはそれらを示す標識やブイがほとんどなく、ユーザーが事前に規制図の確認を行っていても、実際の運転時には規制を守れているか分かりにくい状況だった。今回のアプリ導入により、このようなユーザーの不安を解消すべく、条例や規制をより分かりやすく地図上に示すことで、利便性や運転マナーの向上が目指される。さらに、ロケーションアラート機能により、運転中のユーザーに気付きを与えることで、トラブルや事故を未然に防ぐことを期待するものである。
ロケーションアラート機能詳細
進入禁止判定
航行禁止設定されたエリアにPWCが進入すると、警告音とプッシュ通知、またバイブレーション機能(実装予定)で利用者に注意を促す。進入後は、そのエリアから離脱するまで警告は続き、ユーザー操作による停止は出来ない。
速度超過判定
徐行が設定されたエリアにPWCが進入し、制限速度を超えている時に、警告音とプッシュ通知、またバイブレーション機能(実装予定)で利用者に注意を促す。徐行エリアに進入しても、制限速度以下で航行している時には、警報は発生しない。
PWC専用モード利用方法
「JM-Safety」アプリのダウンロード方法や、PWC専用モードの利用方法について、以下のヤマハ発動機HP内で紹介されている。