住友ゴム、冬用タイヤ開発拠点に冷却装置を導入し、開発期間を2倍に延長。暖冬でもより高いレベルで氷上性能テストが可能に
住友ゴムは、冬用タイヤ開発拠点である名寄タイヤテストコース(北海道名寄市)内の屋内氷上試験施設「NICE(Nayoro indoor ICE field)」に冷却装置を導入したことを発表した。暖冬の影響で冬用タイヤの開発期間は年々短くなっており、気象変化に左右されない安定したタイヤ開発を行うべく導入が決定された。
屋内氷上試験施設への冷却装置の導入によって、従来2ヵ月(1月~2月)だったメインの開発期間を4ヵ月(12月~3月)に延ばすことが可能となる。さらに、国連規定で定められた氷上性能の基準をクリアしたタイヤを表す「アイスグリップシンボル」の-5℃~-15℃の路面温度※での開発試験にも対応する。今後、NICEでは、天候に左右されない高精度な開発試験を可能とすることで、冬用タイヤのさらなる高性能化と開発のスピードアップが図られる。
名寄タイヤテストコース
所在地:北海道名寄市字智恵文1996-1
開設:1991年
敷地面積:87万㎡
NICE概要
試験開始時期:2021年1月
建屋面積:3000㎡
保有設備:制動試験路(全長100m)、旋回試験路(30m×30m)
用途:屋内での氷上実車試験