フォード「マスタング」585台をリコール…リヤビューカメラの製造工程が不適切
フォードモーターカンパニーは、「マスタング」のリヤビューカメラに不具合があり、映像が映らず、後退時に衝突するおそれがあるとして、2023年8月25日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2014年10月3日~2015年7月20日の間に製造された585台。
不具合の箇所は、後退時車両直後確認装置(リヤビューカメラ)。詳細は以下の2点。
1.リヤビューカメラにおいて、製造工程が不適切なため端子がカメラ内部のプリント基板に正しくはんだ付けされておらず、接触不良となっているものがある。そのため、通電性が不十分となり断続的に映像が映らなくなり、後退時に衝突するおそれがある。
2.また、トランクリッド内に配策されているリヤビューカメラの配線において、取付位置及び硬質スクロールチューブの材質の選定が不適切なため、デッキリッド開閉により硬質スクロールチューブ内と内部配線が擦れ合い、断線することがある。そのため、リヤビューカメラの映像が映らなくなり、後退時に衝突するおそれがあるとのこと。
これまでに、不具合、事故ともに発生していない。本国メーカーからの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、それぞれ以下の対応を行う。
1.全車両のリヤビューカメラの部品番号を確認し、不具合対象であれば良品に交換する。
2.全車両のトランクリッドハーネスを点検し配策変更を行う。必要に応じハーネス交換またはジャンパハーネスを取り付ける。
使用者にはダイレクトメールで通知するとともに自社ホームページに掲載し、改善実施済車にはその旨を点検整備記録簿に記載する。