自動運転タクシーの運用をウーバーが開始!?ロボタクシーの未来とは?
自動運転タクシーが未来を変えるか
ウーバーテクノロジーが自動運転タクシーの運用を開始する。世界中でロボタクシーの研究開発が進められているなか、ウーバーはどのような未来を描いているのか。
Uber Technologies(以下、ウーバー)は、自動運転技術を用いた配車サービス及びデリバリーサービスを開始することを2022年10月13日に発表した。配送には、Motionalの技術を搭載する電気自動車・ヒョンデの「IONIQ 5」を使用する予定。Motionalは、米ゼネラルモータース(GM)から分離独立した自動車部品サプライヤー、デルファイを前身とするアプティブ(Aptiv)社と現代自動車(ヒョンデ)の合弁企業だ。
ウーバーは、昨年5月15日からロサンゼルス近郊で自動運転(AV)デリバリーサービスを試験的に開始していた。2023年からは完全AVサービスの開始を予定しているが、実際には事業はどのように進んでいくのだろうか。
韓国メーカーを採用したウーバー
ウーバーが「IONIQ5」を選んだのは、Motionalとヒョンデの関係から順当な選択だろう。その一方で、ウーバーはトヨタとのライドシェア領域における協業を2018年に発表していた。さらに2021年には、ライドシェア・ネットワークの導入に合意していた。そのような状況の中、今回発表されたMotionalとの提携は、物議を醸す結果となった。
新型コロナウィルス感染症による打撃を受けたウーバーは、自動運転部門をAurora Innovation*に売却した(*グーグル、テスラおよびウーバー出身者などによって2017年に設立された自動運転システム開発企業)。
トヨタとAurora Innovationは、共に結びついて自動運転車を世界展開すると発表している。
Aurora Innovationは、ヒョンデとも提携を交わしていることから、大きな問題はないように見えるものの、業務上の裏が隠れているかもしれない。その後、Aurora Innovationへの売却と同時にウーバーが4億の投資を行い自動運転開発チームを統合することになった。
結果として、Aurora Innovationの取締役にウーバーのCEOが就任している。