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住友ゴム、耐偏摩耗性能とライフ性能が向上した低床バス用タイヤDUNLOP「SP537」を新発売

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住友ゴム工業(本社:兵庫県神戸市)は、街中を走行する路線バスに求められる耐偏摩耗性能とライフ性能を大幅に向上させた、低床バス用リブラグタイヤ2DUNLOP(ダンロップ)「SP537(エスピーゴーサンナナ)」を、2023年3月1日から発売する。全2サイズ、価格はオープン。

総合性能比較グラフ
総合性能比較グラフ

低床バス用リブラグタイヤ(※1)ダンロップSP537は、車両の加減速やロータリーでの旋回、停留所への幅寄せなど、路線バス特有の荷重変動で発生する偏摩耗を抑制したロングライフタイヤだ。また、バリアフリー対応縁石へのタイヤ接触を考慮した新形状のサイドプロテクターを採用している。

新開発の独自パターンでは、ブロックと主溝付近の剛性を高めるとともに接地形状を均一にすることで、耐偏摩耗性能が大幅に向上。「S.A.微粒子カーボンⅣ」を採用することで、従来品SP527比で1.2倍以上のロングライフを実現する。また、使い切る直前までサイプ(※2)が残るよう深溝化することで、エッジ成分によるウエット性能の低下を抑制する。

※1 走行安定性・排水性・横滑りのしにくさに寄与する縦溝のリブパターンと駆動力・制動力に寄与するラグパターンを併せ持つタイヤ
※2 タイヤのトレッド部に刻まれる細かい溝

商品特長

新開発パターンで耐偏摩耗性能が大幅に向上

新開発の独自パターンには、偏摩耗の起因となる鋭角部を減らしたシンプルなブロック形状を採用。また、ショルダー主溝のジグザクを緩やかにすることでブロックの振れ幅を小さくし、溝付近のブロック剛性を高めた。これによって、直進時・旋回時ともに摩耗エネルギーが均一化され、耐偏摩耗性能が従来品から大幅に向上し、ライフ性能の向上にも貢献している。

耐偏摩耗性能と配合技術の組み合わせでライフ性能が1.2倍以上

耐偏摩耗性能の向上に加え、カーボンとポリマーの吸着点を増やしたS.A.微粒子カーボンⅣを採用。カーボンとポリマーの結合力が強化され、ライフ性能が従来品比で1.2倍以上向上している。

サイプの深溝化でウエット性能を維持

従来品は、摩耗初期でサイプが一部消失し、トレッドパターンの外観変化や水を掻き出すエッジ成分の低下があった。SP537では深溝サイプを採用することでこれを抑制。摩耗後期になるとジグザク溝が強調される溝形状の採用と合わせて、ウエット性能の持続性を高めた。

新形状のサイドプロテクターでバリアフリー対応縁石への接触を考慮

バリアフリー対応縁石は、バスが停車場に幅寄せすることで歩道との隙間や段差を小さくし、ベビーカーや車いす利用者がスムーズに乗り降りできるように配慮されている。歩道との隙間をより小さくするために縁石とタイヤを接触させて停車する必要があるため、あらかじめ接触を考慮した新形状サイドプロテクターを採用。幅を広くし、接触しやすい下部の厚みを増すことで耐久性を確保した。

発売サイズ

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