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GlobalLogicとステランティスが提携、 ポーランドにソフトウェア開発施設を開設

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日立製作所の米国子会社であるGlobalLogicは、ポーランドに自動車特化型のソフトウェア開発施設を新たに設立することを発表した。

日立製作所の米国子会社であるGlobalLogicは、ポーランドに自動車特化型のソフトウェア開発施設を新たに設立することを発表した。

世界中の自動車メーカーでは、ソフトウェア定義型自動車(Software Defined Vehicle/以下、SDV)(※1)の開発が行われている。新設される施設はフランスの自動車メーカー、ステランティスの施設として開設される。同社のSDVプラットフォームの進化に向けて、両社で進行している協業が契機となった取り組みだ。新たなパートナーシップにより、ステランティスはカスタマイズ可能でオープンな自動車向けプラットフォームの進化と提供力の最大化が可能となる。

ゴールドマン・サックスの最近のレポート(※2)は、「ソフトウェア中心の自動車開発であるSDVが、自動車産業での競争優位を左右する新しい時代に突入しようとしている」としている。

ステランティスは、既存のコネクテッドカー機能をベースにした次世代テクノロジーのプラットフォームを展開し、顧客と自動車の関わり方の変革に取り組んでいる。同社の車は、顧客のデジタルライフとシームレスに統合するオープンなソフトウェア定義型プラットフォームへと移行する。通常のOTA(※3)を介したアップデートを通じて、機能の追加やサービスの選択肢が大幅に拡大する。顧客は、製造から数年経過しても新しい機能などが使用できることになる。

GlobalLogicは、ステランティスの複数のアプリケーションプラットフォームに対応するため、ソフトウェアや検証・確認プラットフォーム、DevOps、OTAといった専門知識を持つ人材を提供。このパートナーシップを通じて開発されたシステムは、ソフトウェア・プラットフォームの進化を加速させ続けている。

GlobalLogicの自動車関連事業について

車載エレクトロニクスソリューションや、先進運転支援システム、自動運転システム、コックピットエレクトロニクス、最新のクラウドプラットフォームなどのソリューションを自動車メーカーに供給している。

自動車業界へのGlobalLogicの取り組み

GlobalLogicについて

シリコンバレーに本社を置き、世界各地にデザインスタジオやエンジニアリングセンターを展開。通信、金融サービス、自動車、ヘルスケア、ライフサイエンス、テクノロジー、メディア・エンターテイメント、製造業、半導体など、多種多様な業界の顧客に製品・技術を提供している。

GlobalLogic

ステランティスについて

自動車メーカーでありモビリティ・プロバイダーでもあるステランティスは、アバルト、アルファロメオ、クライスラー、シトロエン、ダッジ、DSオートモビルズ、フィアット、Jeep、ランチア、マセラティ、オペル、プジョー、ラム、ボクスホール、Free2Move、Leasysなどのブランドを有する。

ステランティス

※1:自動車および周辺サービスにおける機能を実現する上で起点となる手段をソフトウェアとし、それに必要な運用インフラが整備された自動車。ソフトウェアによる機能追加などが可能となり、車体のデザインや形といったハードウェアの要素だけでなく、ソフトウェアによって定義される自動車
※2:ゴールドマン・サックス「Software Is Taking Over the Auto Industry」より
※3:OTA:Over The Airの略。無線通信を経由してデータを送受信し、ソフトウェアなどの更新を行うことができる技術

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