ブレーキコントロールモジュールの設計が不適切。「ボルボ」シリーズ7車種約3,000台をリコール
ボルボ・カー・ジャパンは、ブレーキコントロールモジュールの設計が不適切であることが原因で、通常より大きなブレーキ踏力が必要となり、想定よりも制動停止距離が長くなるおそれがあるとして、2023年3月9日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2022年10月12日~2023年2月19日に輸入された3,049台。
リコールの対象となるのは、「ボルボ V60」「ボルボ V60 クロスカントリー」「ボルボ V90」「ボルボ V90 クロスカントリー」「ボルボ XC60」「ボルボ XC90」「ボルボ XC40」の7車種3,049台。
不具合の部位は、制動装置(ブレーキコントロールモジュール:BCM)。BCMにおいて、プログラムの設計が不適切なため、システムの診断テスト時に誤ってエラーを検出することがある。ブレーキ警告灯等が点灯するとともにABSやブレーキブースター等の作動が停止し、通常より大きなブレーキ踏力が必要となり、想定よりも制動停止距離が長くなるおそれがあるとのこと。
これまでに不具合は発生しておらず、事故も起きていない。本国からの情報により発覚、リコールを届け出た。
改善措置として、全車両のBCMプログラムを対策プログラムに書き替える。なお、改善のための書き換えは、下記のいずれかで行う。
1.販売店に入庫して診断機により実施する。
2.対象車両へ遠隔配信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。
また、使用者には電話またはダイレクトメール等で通知するという。