不適切な配線の組付け指示により火災に至るおそれ…メルセデス・ベンツ「C200」「C200 4MATIC」約3,000台をリコール
メルセデス・ベンツ日本は、製造時の配線組付け指示が不適切なため、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2023年3月15日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2019年7月24日~2021年1月10日に輸入された3,077台。
不具合の部位は、電気装置(配線)。エンジンルーム内の48Vアース配線において、製造時の組付け指示が不適切なため、ボディーアースのターミナルポイントにナットが規定トルクで取付けられていないものがある。走行時の振動等で当該ナットが緩み電気抵抗が増加して、発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとのこと。
これまでに不具合は14件発生、火災が5件起きている。ドイツ本社からの情報および市場からの報告により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両、エンジンルーム内の48Vアース配線のナットの緩みを点検し、緩みがある場合はアース配線やナットの接触面を点検し規定トルクで締付け直す。接触面に損傷がある場合や周囲に溶損がある場合は、関連する部品を新品に交換する。使用者にはダイレクトメールで通知するという。