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前照灯照射方向調整装置が不作動に。UDトラックスが「クオン」を自主改善

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前照灯照射方向調整装置が不作動に。UDトラックスが「クオン」を自主改善

UDトラックスは、前照灯照射方向調整装置の不作動により、照射光線が他の交通を妨げるおそれがあるとして、2023年4月3日、国土交通省に自主改善の実施を届け出た。対象車両はUDトラックス「クオン」571台。

自主改善対象車両の詳細は以下の通り。

対象の製品名:センターシャシ入出力モジュール(CCIOM)
対象のソフトウェア番号:23347824.P01、23476416.P01、23648382.P01、23908255.P01、24017311.P01、24123394.P01、24173895.P01、24219759.P01、24226980.P01、24244329.P01、24252767.P01
自主改善対象車両:2DG-CF5AL、2DG-CZ5BL、2PG-CD5AL、2PG-CD5BL、2PG-CD5CL、2PG-CG5CL、2PG-CW5AL、2PG-CW5BL、2PG-CW5CL、2PG-CX5BL
自主改善対象数:528個(台)

対象の製品名:リアシャシ入出力モジュール(RCIOM)
対象のソフトウェア番号:23347769.P01、23444322.P01、23648382.P01、23908255.P01、24017295.P01、24123309.P01、24174007.P01、24219454.P01、24227001.P01、24244315.P01、24252418.P01
自主改善対象車両:2DG-CF5AL、2DG-CZ5BL、2PG-CD5AL、2PG-CD5BL、2PG-CD5CL、2PG-CG5CL、2PG-CW5AL、2PG-CW5BL、2PG-CW5CL、2PG-CX5BL
自主改善対象数:299個(台)

以上の型式のなかで、2018年9月10日以前に生産された車両に装着した対象モジュールに、修理として対象のソフトウェア番号をインストールした車両に自主改善を行う。ソフトウェア書き込み期間は、いずれも2018年9月10日~2022年9月26日。

改善箇所説明図
改善箇所説明図

不具合の原因は、市場用ソフトウェア管理システムにおいて、センターおよびリア・シャシ入出力モジュール(CCIOM/RCIOM)の自動式の前照灯照射方向調整(オートレベライザー)に関するパラメータの値が正しく設定されていないため。2018年9月10日以前に生産された、後軸リーフサペンション仕様車両に更新されたソフトウェアを書き込むと、車高位置の値が読み込めず、前照灯照射方向調整装置が不作動となる。そのため、積載量によって後傾斜になると照射光線が他の交通を妨げるおそれがあるとのこと。

これまでに不具合は発生しておらず、事故も起きていない。市場からの情報により発覚した。改善措置として、対象の期間に当該モジュール(CCIOM および RCIOM)のプログラムを書き換えている車両について、UD診断装置を使用して正規プログラムに書き換える。

使用者には、ダイレクトメール、電話または直接訪問で通知するという。

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