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世界初、ロボタクシー専用車両が公道走行に成功

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世界初、ロボタクシー専用車両が公道走行に成功

2023年2月13日、カリフォルニア州のモビリティーカンパニーであるZoox社は、同社が開発した無人運転車両(ロボタクシー)による公道シャトル運行に成功したと発表した。人を乗せた状態でロボタクシー専用車両による公道走行を成功させたのは史上初だという。

ロボタクシーによる公道走行と乗客送迎を成功させた鍵となったのが、Teledyne FLIR Systems社製の遠赤外線カメラだ。悪天候や夜間など視界が悪い状態においても、熱を正確に検知するカメラにより歩行者や他の車両との衝突の危険を回避することが可能になる。また、このテスト車両にはステアリングホイールやペダルがなく、従来の運転機構とは全く異なる100以上の新しいFMVSSの安全機能も搭載されている。

なお、Teledyne FLIR Systems社の製品は、日本ではコーンズテクノロジーが代理店として取り扱っている。

今後の展開

Zoox社は次のステップとして、カリフォルニア州の本社で従業員のシャトルサービス (※Zoox社正社員限定)を行う予定だ。ロボタクシーには一度に最大4名までが乗車可能。同社のメインオフィスビル2か所の間にある公共ルートを時速35マイル(時速約56キロメートル)で走行する。信号機の判断、自転車・歩行者・他の車両の認識などを行い、右左折および双方向への折り返しも適切に行えるという。

Zoox社について

Zoox社はAmazon.com, Inc.の独立子会社で、カリフォルニア州フォスターシティを本拠地とする。同社のモビリティに対するビジョンは、車両のソフトウェアとハードウェアに留まらず、充電やメンテナンスインフラ、フリートマネジメントツールなど包括的な自律型モビリティサービスを含むという。

Zoox

Teledyne FLIR Systems社 遠赤外線カメラモジュール ADK2.0(車載評価用)

Teledyne FLIR社は、車外に搭載した遠赤外線カメラを使用して夜間や雨天・降雪・霧・逆光などの悪天候下での評価をすぐに開始できるよう、IP67の防塵防水ハウジングを施したADK 2.0を提供している。解像度はVGAクラスの640 x512、画角は24°/32°/50°/75°から選択。インターフェースはUSB2.0/GMSL/イーサネットから選択可能で、USB出力の場合は専用のGUIをPCへインストールすることで撮影画像をPCで直ちに確認できる。

Teledyne FLIR社製ADK2.0

Teledyne FLIR Systems社について

FLIR Systems社は、一般、産業、軍事向けにさまざまな熱画像システムの設計、製造および販売まで手掛けるメーカー。赤外線画像システムは、暗闇や悪天候等あらゆる状況下において赤外線エネルギー(熱)を検出して画像化する技術。検出器、電子機器、特殊レンズなど製品の重要な部品を設計・製造している。

FLIR Systems

コーンズテクノロジーについて(Teledyne FLIR社 国内代理店)

コーンズ テクノロジーはコーンズグループの一員で、日本産業界のニーズに合った新製品や新技術を販売する技術専門商社。世界中のパートナーと密に連携し、ユーザーに迅速かつフレキシブルに提案を続けている。

コーンズテクノロジー

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