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コマツ、オフロード法2014年基準に適合した超小旋回型小型油圧ショベル「PC78UU-11」を新発売

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コマツ、オフロード法2014年基準に適合した超小旋回型小型油圧ショベル「PC78UU-11」を新発売

コマツ(本社:東京都港区)は、2014年基準の「特定特殊自動車排ガスの規制等に関する法律」(※1)に適合した小型油圧ショベル「PC78UU-11」を、2023年4月に発売した。

新発売の「PC78UU-11」
新発売の「PC78UU-11」

7トンクラスの超小旋回型小型油圧ショベル「PC78UU-11」は、自社開発の2.4L高出力エンジンを搭載している。従来機から大幅な改善を図り、高性能・高機能・低燃費・低騒音を高いレベルで実現したという。

新エンジンなどの採用により、従来機に比べ作業効率が14%(※2)向上。併せてエンジンルーム構造の刷新により周囲騒音を大幅に低減し、超低騒音を実現した。安全面では、バケットの運転席衝突を自動回避する干渉自動回避システムや人との衝突事故発生の抑制に寄与する人検知衝突軽減システムを標準装備することで、オペレーターの安全で快適な作業をサポート。さらに、外装形状の変更により整備性が大幅に改善され、クーリング清掃の容易化や日々の点検整備時のストレス軽減に貢献する。

主な特徴

1.環境性・経済性

・自社開発の2.4L高出力エンジンとビークルコントロールにより低燃費と作業効率の向上を実現

ダウンサイジングしながら、高出力と低燃費を達成した2.4L高出力エンジンを搭載。機体のメインユニットを稼働状況に合わせて最適に制御する進化したトータルビークルコントロールとの組み合わせで、低燃費を図りつつ、作業効率を前型比14%向上させた。

・業界トップクラスの超低騒音を実現

エンジンルーム構造の刷新により周囲騒音を大幅に低減。さらに燃費低減技術である低速マッチング(=エンジン低回転化)、ファンクラッチによりエンジン自体が発する騒音も低減することで、国土交通省騒音基準である超低騒音を実現している。

2.安全性・作業性

・干渉自動回避システムを搭載

バケット操作時に、バケットが運転席に近づくと自動停止する干渉防止装置に加え、新たに、作業機が停止することなくアームが自動的に運転席を回避する干渉回避装置を搭載した。

・人検知衝突軽減システムを標準搭載

KomVision(機械周囲の監視モニター)の機能を向上させ、走行または旋回起動時に人を検知した場合に機械の発進を制御。また、低速走行中に人を検知した場合、機械を停止させる。これらの機能により、機械と人との衝突事故発生の抑制に寄与する。

・アームクレーン標準装備車にアタッチメントの装着が可能になるオプションを追加

ブレーカー、クラッシャー等のアタッチメントが装着可能となるオプションを新たに追加。多様なアタッチメントにより、従来機よりも幅広い作業ニーズに応える。

3.整備性

・点検スペースの拡大

外装形状の大幅な変更により、開口部の広さが拡大し作業スペースも拡充した。さらに、カバーが横開きで開閉時の負担が少ないほか、開閉固定も自動となり片手操作が可能になった。

・クーリング清掃の容易化

新たに一体型の防塵ネットを採用。固定方法も見直したことで脱着が容易となり、清掃にかかる時間を大幅に短縮することに成功した。

・点検ポイントの集中化によるアクセスの向上

フィルタ類を集中配置し、かつ燃料給油を含めたすべての点検ポイントを地上からアクセス可能としたことで、作業者の日常・定期点検の工数とストレス軽減に貢献する。

・メンテナンスフリーバッテリーを搭載

標準搭載とすることで、管理の手間を削減。

主な仕様

発売月:2023年4月
公表価格:12,400千円(工場裸渡し消費税抜き)
販売目標:500台/年(国内のみ)

※1:通称、オフロード法という。
※2:従来機、PC78UU-10のPモード(パワーモード)とPC78UU-11のPモード(パワーモード)での比較
※3:冷却ファン最低回転速度時の値

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