デンソー、ニッパを日本みらいキャピタルへ承継。保有する全株式を譲渡

ニッパは、1936年に日本パッキン製作所として創業。プレス加工した部品の一部分の厚さを変える加工手法「差厚プレス」や高難度精密プレス、多層インサート成形加工、ラジエータキャップの製造を主要業務としている。1992年のデンソー資本参加以降、絞り差厚プレス加工の共同開発などを通じて事業を成長させてきた。資本金は4,000万円、デンソーの出資比率は36.37％。

両社は電動化の普及や自動運転技術の進歩など、事業を取り巻く環境が変化する中、社会価値の創出と持続的な事業成長の方向性について検討を重ねてきた。今回、ニッパの持続的な成長のため、これまでに蓄積した技術・技能を日本みらいキャピタルのもとで生かし、既存の車載事業に加え、非車載領域にも事業展開を図っていくことが最適と判断したという。

デンソーは事業ポートフォリオの変革を推進し、取引先の今後の事業構想も踏まえながら、サプライチェーンの維持・強靭化に積極的に取り組み、モビリティ社会のさらなる発展に貢献していく。