日産とルノーがインドに6億ドルの投資を決定。成長市場におけるシェア拡大は可能か?
2022年の新車販売台数では、日本を抜いて世界第3位の市場となったインド
インド政府は排ガス問題への対策として、2030年には新車の乗用車販売台数の30%をEVにする目標を掲げた。日産とルノーは、インドへの6億ドルの投資を計画している。
日産とルノーは、EV2種類を含む6車種の新型車をインド南部チェンナイのルノー日産オートモーティブインディア(RNAIPL)で生産すると発表した。6億ドルの投資を計画しており、研究開発拠点のルノー日産テクノロジー&ビジネスセンターインディア(RNTBCI)では、2,000人の新規雇用を見込んでいるという。
両社は、今回のインド市場に関する新しい枠組み合意をきっかけに、出資比率の見直しも行った。相互出資比率を15%に抑える一方、RNAIPLは日産51%、ルノー49%、RNTBCIはルノー51%、日産49%に変更する。長期的なパートナーシップの強化と、各社がこれまでより責任と自主性をもった事業運営を行うことを目的とする。
RNAIPLでは再生可能エネルギーの活用割合を増やし、エネルギー消費量を現在より50%削減することことをめざすという。2045年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラル達成を予定している。
チェンナイ工場では、太陽光、バイオマス、風力など再生可能エネルギーで50%以上の電力を賄っている。太陽光発電は、現在の2.2MWから6倍以上の14MWへ拡大する計画だ。