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車両ナンバー認証システムソフトウエア「TZ-CN200」を発売…JVCケンウッド・公共産業システム

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車両ナンバー認証システムソフトウエア「TZ-CN200」を発売…JVCケンウッド・公共産業システム

JVCケンウッドグループのJVCケンウッド・公共産業システム(本社:神奈川県横浜市)は、車両ナンバー認証システムソフトウエア「TZ-CN200」(Ver.4.5)を2023年3月に発売した。

<企画意図>

労働基準法の改正によるトラックドライバーの時間外労働への上限規制導入や、自動車運転者の労働時間等改善のための基準(改善基準告示)の改正が2024年4月から適用されることになり、「2024年問題」(※1)が物流業界の課題となっている。関連する事業者には、トラックドライバーの長時間労働に影響する荷待ち待機時間や付帯業務の是正などの対応が求められている。

そのため、事業者では業務最適化が進められており、特にトラックドライバーの荷待ち時間の短縮や輸送の効率化、コスト削減に有効な手段としてバース予約システム(※2)の導入が加速している。

JVCケンウッド・公共産業システムが発売したのが「TZ-CN200」(Ver.4.5)だ。物流施設の車両入退場受付を自動化し、車両の受付・警備業務の効率化・省人化や入退場口での渋滞解消などに活用される「車両ナンバーシステム」のソフトウェアを強化した新バージョンである。

本ソフトウエアは、車両ナンバーシステムとバース予約システムのデータを連携させることにより、予約済み車両の施設への入退場やサイネージ表示による作業スペースへのスムーズな誘導をサポートする。物流施設のオペレーション効率化とともに、トラックドライバーの負担軽減にも貢献する。構内全体の最適化により、ドライバーの荷待ち時間やアイドリング時間の短縮につながり、「2024年問題」や「カーボンニュートラル」(※3)への対応に貢献するとしている。

<主な特長>

1.バース予約システムのデータと連携し、車両の入退場や作業スペースへの誘導をサポート

バース予約システムから予約情報を受信して登録車両を照合し、予約済み車両に対して入退場ゲートの開閉や、サイネージによる作業スペースへの誘導表示などを行うことができる。また、バース予約システムにナンバー認証結果を送信することにより、入退場車両の情報を外部システムで活用することも可能だ。

予約データの連携による車両入場時のシステム動作例

・予約済み車両の入場時:入場ゲートを開け、サイネージに接車バース番号や作業スペースへの誘導情報を表示
・予約なし車両の入場時:入場ゲートを閉じ、サイネージに車両受付を促すメッセージを表示

2.車両の入退場情報を1画面で確認できるユーザーインターフェース

車両の入退場情報(時間帯・台数)を1画面で確認できるユーザーインターフェースにより、簡単に入退場状況が把握でき、滞留時間や利用時間、平均利用時間を統計化できる。

3.その他の特長

・迷惑車両や不審車両への対策として、あらかじめ登録した指定車両の認証時にアラートを発報し通知
・インターカムや外部機器と連携し、認証結果を音声通知(受付や事務所への通知)
・車両の登録時に有効期間を指定することで工事業者などの一時的な入構の許可が可能
・車両の登録・検索およびレポート出力機能を搭載

<納入事例>

花王株式会社 豊橋工場内の新倉庫に本ソフトウエアを納入

花王(本社:東京都中央区)は2023年3月31日、豊橋工場(愛知県豊橋市)で次世代自動化倉庫の運用を開始した。倉庫の新設に合わせて「TZ-CN200」(Ver.4.5)を搭載した「車両ナンバー認証システム」を先行して納入。Hacobu社のトラック予約受付サービス「MOVO Berth」(ムーボ・バース)に登録された予約情報とリアルタイムで連携することにより、車両入退場の効率化をサポートしている。

花王豊橋工場
花王豊橋工場

※1:働き方改革関連法の適用により、2024年4月より自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生する問題の総称。
※2:荷物の積み降ろしのためにトラックを停車する場所(バース)の予約管理を行うシステム。
※3:温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること。2020年10月、日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言。

製品概要

品名:車両ナンバー認証システムソフトウエア
型番:TZ-CN200
希望小売価格(税込):オープン価格
発売時期:2023年3月下旬

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