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ゴムのリサイクル拡大に向けて豊田合成が国際認証を取得

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ゴムのリサイクル拡大に向けて豊田合成が国際認証を取得

豊田合成(本社:愛知県清須市)は、森町工場(静岡県周智郡)においてゴムのリサイクルを拡大するため、リサイクル材などを用いて生産された持続可能な製品の国際認証であるISCC PLUS認証を取得した。

豊田合成は、ゴム廃材を高品質な原材料に再生できる独自技術を活用し、自動車用ゴム部品の生産時に生じる廃材を社内でリサイクルする取り組みを進めている。

「ISCC PLUS認証」(※1)は「持続可能性カーボン認証」とも呼ばれる持続可能な製品の国際的な認証制度の一つ。個々の製品におけるサステナブルな原材料の使用割合を、理論的に一部製品に集中配分(マスバランス方式)し、環境価値の高いリサイクル製品として販売することが認められる(※2)。今後、環境意識の高まりに伴うリサイクル製品の需要拡大に応じて、従来は再利用していなかったゴム廃材のリサイクルを増やしていくという。

なお、認証対象は自動車用ゴム部品(ウェザーストリップ製品)とシート状の再生ゴムで、日本で初めて(※3)生産時の社内廃材を活用した事例で認証された。

※1:リサイクル材やバイオ材といったサステナブルな材料を用いた製品は、化石資源に比べ性能が同じでも価格が高く、普及が進みづらいことから、国際的な証明を付与することで製品の環境価値を高め、普及を促すための認証制度。
※2:ISCC PLUS認証では、社内のリサイクルがマスバランス方式により適切に管理されていることが保証され、国際的に同社技術に対するユーザーの認知拡大にもつなげられる。
※3:2023年3月末時点、同社調べによる。

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