加速力と操作感覚に違いがある?三菱自動車「アウトランダーPHEV」約16,000台に対する改善対策届を提出
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三菱自動車は、踏み間違い衝突防止アシストの制御プログラムの設計に不具合が見られたため、2023年5月11日、国土交通省自動車局長に改善対策届を提出した。改善対象となるのは、三菱自動車「アウトランダーPHEV」16,303台。
不具合の部位は、ペダル踏み間違い急発進抑制装置。踏み間違い衝突防止アシストにおいて、低速加速抑制機能が終了すると、即座に制御が解除されるプログラムとなっているため、低速加速抑制機能の作動が終了したタイミングで、アクセルペダルの踏み込み量が多いと加速力変化が大きくなることがある。そのため、運転者の操作感覚との差から危険を感じることがあるとのこと。

これまでに不具合は176件発生しているが、事故は起こっていない。市場からの情報により発覚、改善対策届を提出した。改善措置として、全車両の加速変化が緩やかになるよう、ADAS(※1)ECUの制御プログラムを対策仕様に書き替える。また、使用者にはダイレクトメールまたは直接訪問等で通知するという。
※1:Advanced Driver Assistance System(先進運転支援システム)