開く
NEWS

ゼロ・エミッション自律型モビリティ開発を目的にマクニカとGAUSSINが新会社を設立

公開日:
更新日:
ゼロ・エミッション自律型モビリティ開発を目的にマクニカとGAUSSINが新会社を設立

マクニカ(本社:神奈川県横浜市)は2023年4月20日、GAUSSIN(ゴーサンSA、本社:フランス)とゼロ・エミッション自律型モビリティ開発を目的とした新会社を設立。自動運転電動バスソリューションを専門とするNAVYAの資産を引き継ぐと発表した。

背景

NAVYAは、レベル4の自動運転ソフトウェア開発、車両実装・運用に関するエンジニアを120人以上有する企業。都市部や郊外向けの15人乗り自動運転電動バス「ARMA」および「EVO」では、世界25か国で200台以上の販売実績を誇る。また、次世代型シャトルバスでは、仏ボロレ社と35人乗り「BlueBus」の共同開発を行っている。

マクニカは、過去7年に渡って自動運転ビジネスを日本やASEAN諸国等アジアを中心にグローバル展開している。自動運転実証車両の開発や、オペレーションソフトウェア、アルゴリズム、ECU、LiDARセンサー等のコア技術や、社会実装時のデータ分析、リアルタイムFMS(運行管理システム)にノウハウをもつ。オンロード(首都圏や地方自治体の公道)とオフロード(鉱山、工場、倉庫、プラント、空港、港湾などの私有地)2つの領域に、モビリティサービス・ソリューションを提供してきた。

その中でもNAVYAの自動運転電動バスは、地域の活性化や地方自治体における交通移動などの社会課題解決に向けた最有力ソリューションとして位置付けている。茨城県境町や三重県四日市市、羽田イノベーションシティなどに対し、マクニカが国内総代理店として提供している。

新会社について

新会社におけるGAUSSINとマクニカの資本比率は51:49となっている。各社から取締役を任命し、代表者には、GAUSSINのエグゼクティブバイスプレジデントだったJean-Claude Bailly氏が就任する予定だという。

オンロード市場に対しては、NAVYAの既存製品「ARMA」と「EVO」を継続販売しながら、GAUSSINの開発製造ノウハウとNAVYAのソフトウェア技術を活かした次世代型自動運転電動バスの開発を進める計画だ。拡大する公道でのレベル4自動運転電動バスの世界市場に対し、向こう4年間で500台以上の販売を目指す。

オフロード市場に対しては、GAUSSINの主力製品である電動・水素バッテリーによる大型貨物輸送AGVにNAVYAの自動運転ソフトウェア技術を組み込む。港湾、プラント向け自動化ソリューションの開発・拡販を加速する。

いずれもマクニカのサービス・ソリューションカンパニーとしてのグローバルネットワークの強みとGAUSSIN/NAVYAが有するハードウェア/ソフトウェアの技術・開発・製造の強みの融合によってビジネスシナジーを創出することが狙いだ。自動運転サービス・ソリューションの世界的な社会実装を加速させ、サステナブルな成長を目指していくとしている。

GAUSSINについて

輸送およびロジスティクスの分野で製品とサービスの設計、組み立て、販売を行うエンジニアリング会社。そのノウハウは、商品や人の輸送、自動車誘導車などの無人使用のための自律技術、およびあらゆる種類のバッテリー、特に電気と水素のバッテリーの統合をカバーしているという。世界中に5万台以上の車両を持ち、急速に拡大している4つの市場(港湾および空港ターミナル、ロジスティクス、人々の移動)で高い評価を得ている。

カタール航空カーゴ、マースクAPMT、UPS、アマゾンなどのグローバル企業と契約を締結。2010年にパリのユーロネクスト・グロースに上場している。

「GAUSSIN」公式サイト

マクニカについて

横浜に本社を構え、世界24の国と地域にある80の拠点をベースにグローバルなビジネスを展開している。1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきた。

従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開している。

「マクニカ」公式サイト

PICK UP