ストラドビジョンがドイツ自工会の「TISAX」認証最高セキュリティレベルを取得

物体画像認識ソフトウェア「SVNet」を手掛けるストラドビジョン(韓国)は5月9日、ドイツ自動車工業会(VDA)が策定したTISAX(Trusted Information Security Assessment Exchange)最高レベルのAL3認証を取得し、ENX協会(European Network Exchange)が運営するポータルに認証登録されたと発表した。
TISAXは、2017年にVDAとENX協会によって共同で策定されたドイツ自動車業界のサプライチェーンを対象とした情報セキュリティ審査基準。
ストラドビジョン社の評価は、DQS(ドイツ品質システム認証)によって現地で実施された。DQSは、同社のデータセンター、開発センター、製造施設、オフィスを訪問し、情報の収集、保管、処理、作業機器、ITシステム、関連する契約業者など、多岐にわたる情報セキュリティの観点から監査を行った。
その結果、高い保護ニーズを持つ情報の扱いに「非常に高い」能力を含む、TISAXの最上位レベルの評価を取得した。これは、以前に取得したISOの情報セキュリティ管理システム認証(ISO/IEC 27001:2013)に続くもので、同社の情報セキュリティ管理システムがヨーロッパ自動車産業の最適な要件を満たしていることを示すという。
ストラドビジョン・COO兼USA CEOのサニー・リー氏は、「ストラドビジョンのOEM顧客、特にヨーロッパの顧客は、部品サプライヤーを選定する際には厳格なセキュリティ基準を求める傾向にある。これは、持続可能性会計基準委員会によるグローバル基準やESGフレームワークを考慮する場合に特に当てはまる。当社の戦略は、独自の技術と高いセキュリティ管理能力によって、ヨーロッパを含むグローバル市場での存在感を拡大することだ」とコメントしている。