トヨタ小型バス「コースター」「コースタービッグバン」、日野の型式認証申請不正で車検証差し替えへ
トヨタは5月30日、日野自動車製エンジンを搭載した小型バス「コースター」の燃費性能の測定で発覚した不正行為を受け、自動車検査証(車検証)の差し替えを発表。これに伴い重量税の変更が生じる車型の差額を補償する。
対象となるのは、日野自動車が開発・製造したエンジンを搭載する「コースター」、「コースタービッグバン」の2車種約3,000台(2019年7月~2022年1月に岐阜車体工業で生産)。
平成28年排出ガス規制(ポスト・ポスト新長期規制)対象エンジン「N04C(尿素SCRシステム搭載)」を搭載する車種で、燃費値が不正な手段で測定されたことから再測定を行った結果、実際の燃費性能が諸元値に達していないことが確認された。
現在交付されている自動車検査証(車検証)の排ガス記号の変更が車両の性能と一致しないため、車検証の交換が必要となる。重量税が変更となる車型については、旧重量税との差額を補償する。
電子車検証を発行したユーザーは、今後アプリを使ったオンライン上での情報閲覧ができないなどの事象が生じる場合があるという。
補償の詳細について、トヨタは日野自動車、全国販売会社と連携し、9月頃までにユーザーへの説明を開始する予定。対象車両のユーザーには6月6日頃に当該サービスキャンペーンの通知を発送予定。