マウントブラケットが破断、ウイングの開閉ができなくなるおそれ。日本トレクスが改善対策届を提出

日本トレクスは、マウントブラケットの溶接が不適切なため、最悪の場合当該ブラケットが破断し、ウイングの開閉ができなくなるおそれがあるとして、2023年6月20日、国土交通省自動車局長に改善対策届を提出した。改善対象車は、2020年8月21日~2021年7月27日に製造されたUDトラックス「クオン」など5車種752台。
改善対象車種は、2020年8月21日~2021年7月27日に製造された、UDトラックス クオン、いすゞ ギガ、スカニア、三菱 ふそうスーパーグレート、日野 日野プロフィアの5車種752台。

不具合の部位はセンタービーム取付部マウントブラケット。バン型ウイング車のリヤフレーム上部のセンタービーム取付部において、マウントブラケットの溶接が不適切なため、強度が不足しているものがある。そのため、繰り返しウイングを開閉すると亀裂が生じ、最悪の場合、当該ブラケットが破断し、ウイングの開閉ができなくなるおそれがあるとのこと。
これまでに不具合が2件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、改善対策を届け出た。対策として、全車両のリヤフレーム上部のセンタービーム取付部のマウントブラケット溶接部を点検し、溶接が不適切な車両は溶接補修を行う。また、使用者には、直接訪問やダイレクトメール等で通知するとともに、日整連発行の機関誌・自社ホームページにも掲載するという。