車高降下装置の制御回路設計に不備。日野エンジニアリングアネックス「日野プロフィア」など2車種303台をリコール
日野エンジニアリングアネックスは、停車作業用の車高降下装置を取り付けた車両において、制御回路の設計に不備があるとして、2023年6月28日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2017年9月11日~2021年11月12日に製造された303台。
今回リコールの対象となるのは、2017年9月11日~2021年11月12日に製造された、日野レンジャー、日野プロフィアの2車種303台。
不具合の箇所は緩衝装置(エアサスペンション)。停車作業用の車高降下装置を取り付けた車両において、制御回路の設計が不適切なため、以下のような状態が見られる。
1.車高を降下すると車高制御用ソレノイドバルブが作動し続けソレノイドコイルが過熱し断線することがある。そのため、車高降下状態から復元できず、走行できなくなるおそれがある。
2.車高降下時にエアサス ECU 電源を遮断するため異常を検知し警告表示する。
これまでに1に関する不具合が340件発生しているが、事故は起きていない。また、2に関するものは不具合・事故とも未発生。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、下記の対応を行う。
1.全車両の車高制御装置に対策用電気回路を追加するとともに、ソレノイドバルブを良品に交換する。
2.全車両の車高制御装置に対策用電気回路を追加する。
また、使用者にはダイレクトメールや直接訪問などで通知するとともに、日整連発行の機関誌にも掲載するという。