チリがリチウム生産の国有化へ。日本に与える影響は?
2023年4月、チリ政府がリチウム生産を国有化する計画を発表した。チリのリチウム生産量は世界2位のシェアを誇るため、リチウムを重要な原料とする電気自動車(EV)用の電池産業において、多大なる影響が及ぶと予想される。
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チリが2023年後半までにリチウム生産を国有化へ
チリのボリッチ大統領による発表で、世界2位のシェアを誇るリチウム生産を国有化する計画が明らかになった。チリ政府は、リチウム生産を担う国有企業を設立するための法案を2023年後半までに提出することを検討している。
ボリッチ大統領は、今後この国有企業がリチウム開発を主導しながら、民間企業の投資も部分的に認める方針であることを示した。国有企業と民間企業による共同出資会社を設立した場合には、出資の過半数を国有企業が担う見込みだ。